Palm:Basketの改良
- Palm:Basketにサイトを簡易登録する際に、プレビューが表示されない問題を修正しました。
- Palm:Basketのおすすめサイトリストに、トップページにPalm:Basket向けのリンクがあるページのみを表示するように変更しました。
ユーザ登録について
NewsClipを利用するためには、ユーザ登録が必要です。このことから、NewsClipはユーザの囲い込みのためにユーザ登録をさせようとしていると思われるかもしれません。しかし、本当のところは、著作権法の規定(再送信権)を回避するためにやむをえずユーザ登録をしてもらっています。NewsClipは、4年前の開業当初は、ユーザ登録なしで、Cookieによるセッション管理だけで、誰でもアクセスできるようになっていました。しかし、現行著作権法では、不特定多数へウェブページのダイジェストを送信することは再送信権の侵害になってしまうため、やむを得ず、ユーザを特定する手段としてユーザ登録してもらうことにしました。ユーザ登録してもらうことで、ユーザ自身がNewsClipを活用して作業(編集、チャンネル選択、ダウンロード)を行っている=私的利用とみなせるようになります。
僕は、日本の著作権に新設された再送信権の保護という考え方自体は、著作者の権利として合理的だと考えています。ただし、私的な利用にまで著作権者が口を出してもかまわない(たとえば、映画の著作権のように、著作者が意図した順序で映画やゲームを見なければならない、私的利用であってもゲームをハックしてストーリーを変更してはいけない、個人的な利用であっても、CCCDのようなコピープロテクトで阻止してもよい、あるいはDVDのバックアップをとるためのCSSの解除を禁じる、など)という考え方は明らかに著作者の権利の濫用、利用者の権利の侵害だと思います。そのような見地から、webページを自分が読みやすいように編集し、広告を取り除いてコンパクトにすることが、著作者の権利を侵害するとは思っていません。また、webページを編集する技術自体は、編集対象のwebの著作者ではなく、その技術を考案した人自身の著作物であり、そのひとが編集技術を流布させることに関して、編集対象のwebの著作者が何ら異議をはさむ余地はないと考えます。
日本で、iTunes Music Storeが一向にスタートしそうになく、ネット上での音楽配信も普及しないのは、要するに著作者がユーザを信用しておらず、不必要に強固な著作権管理技術を使おうとするからだと思います。自分で購入したCDをリッピングして自分のiPodで聞くことを禁じる権利が、著作権者にあると考えるのは傲慢も甚だしいと思います。ユーザの不正コピーを心配するなら、コピー回数を規定するATRACのような仕様ではなく、電子すかし入りのmp3にすれば十分なはずです。そして、SDMFやCCCDのような、ユーザを信用していないぞという警告を流す代わりに、不正コピーはマナー違反だという啓蒙活動に投資すべきではないでしょうか?